
【2026年】妊婦のRSウイルスワクチン(アブリスボ)接種率は11.6% 接種のタイミングや効果・安全性をわかりやすく解説
赤ちゃんを感染症から守る方法として、妊婦自身がワクチンを接種する「母子免疫ワクチン」が注目されています。RSウイルスワクチン「アブリスボ」が2026年4月から定期接種になる一方、2026年1月に国立成育医療研究センターが発表した調査では接種率は11.6%とまだ低い水準です。
接種率:11.6%(95%信頼区間: 9.8~13.3%) ·
認知度:23.8% ·
効果(重症予防):約70% ·
定期接種化:2026年4月~
ひと目でわかる
- 調査時点で11.6%(国立成育医療研究センター)
- 認知度23.8%が課題(同上) (国立成育医療研究センター)
- 定期接種化で改善見込み(厚生労働省)
- 生後90日以内の重症RSV下気道感染症予防効果81.8%(丹野内科(MATISSE試験引用))
- 生後180日以内では69.4%(同上) (丹野内科(MATISSE試験引用))
- 妊婦自身の軽症化も期待(同上) (丹野内科(MATISSE試験引用))
- MATISSE試験で7,358人規模の検証(メディコレWEB)
- 副作用は軽度(注射部位痛、倦怠感)(同上)
- 重篤な副反応は稀(同上)
7つの事実が、ひとつの現状を描き出す:ほとんどの妊婦がまだワクチンにアクセスできていない。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査主体 | 国立成育医療研究センター |
| 公表日 | 2026年1月13日 |
| 対象期間 | 2024年4月~2025年3月 |
| サンプル数 | 全国の妊婦約1,200人 |
| 接種率 | 11.6%(95%CI: 9.8-13.3%) |
| 認知度 | 23.8% |
| 定期接種化 | 2026年4月~ |
数字の重み:11.6%は、10人中9人がまだ接種していないことを意味する。
RSウイルスワクチンは妊婦にいつ接種するのが良いですか?
推奨接種時期(妊娠28~36週)
- アブリスボは妊娠28週0日から36週6日までの接種が推奨されています(メディコレWEB)。
- 母体内で作られた抗体が胎盤を通じて赤ちゃんに移行するまでに約2~4週間かかるため、この期間が最適です。
接種が早すぎる場合・遅すぎる場合の注意点
- 接種が早すぎると、分娩時に母体の抗体価が低下し、赤ちゃんへの移行が不十分になる可能性があります。
- 遅すぎると、抗体の移行が完了する前に出産してしまうリスクがあります。
RSウイルス流行シーズンとの関係
- RSウイルスは日本では毎年11月~3月に流行します。流行のピークを迎える前に接種を完了するよう計画します。
接種のタイミングは、母子免疫の成否を分ける。28~36週という狭い窓を逃すと、せっかくのワクチンが十分な力を発揮できない。
このように、適切な時期に接種することが鍵である。
なぜ妊婦にRSウイルスワクチンが必要なのですか?
乳児の重症化予防のメカニズム
- 母親の体内で誘導されたRSウイルス特異的IgG抗体が胎盤を通じて胎児に移行し、出生後数か月間の感染を防ぎます(日本小児科学会)。
- この仕組みが「母子免疫」です。
妊婦自身の重症化リスク
- 妊婦がRSウイルスに感染すると、喘息様症状など重症化リスクが高まります。ワクチン接種で妊婦自身のリスクも軽減できます。
新生児のRSウイルス罹患率と入院率
- 日本では年間約12~15万人の乳児がRSウイルスに感染し、そのうち約2~3万人が入院するといわれています(厚生労働省資料)。
ワクチン接種は母子双方にとって有益であることが分かる。
RSウイルスワクチンの妊婦への効果と安全性は?
アブリスボの臨床試験データ
- MATISSE試験(7,358人の妊婦参加)では、生後90日以内の医療受診を要する重症RSV感染症に対して有効率81.8%、生後180日以内では69.4%と報告されています(丹野内科)。
主な副作用とデメリット
- 一般的な副作用は注射部位の痛み、倦怠感、頭痛などで、多くは軽度で数日で改善します(メディコレWEB)。
- 重篤な副反応は極めて稀ですが、アレルギー反応に注意が必要です。
安全性に関する研究結果
- MATISSE試験では安全性に特段の問題は認められず、妊娠後期の接種でも母体・胎児に悪影響はありませんでした。
ワクチンに絶対の安全はないが、臨床試験の規模(7,000人超)と追跡期間から見て、利益がリスクを大きく上回ると専門家は判断している。
総合的に見て、効果と安全性のバランスは良好である。
妊婦へのRSウイルスワクチンの接種部位は?
接種部位(筋肉注射:通常は上腕三角筋)
- アブリスボは筋肉内注射で、通常は上腕三角筋に接種します。
注射方法と注意点
- 妊婦でも妊娠後期であれば安全に接種可能です。接種後は15~30分の経過観察が推奨されます。
他のワクチンとの同時接種の可否
- インフルエンザワクチンなど他の不活化ワクチンとの同時接種は可能ですが、必ず医師と相談してください。
手順はシンプルで、多くの医療機関で対応可能である。
妊婦のRSウイルスワクチン接種率の現状は?
国立成育医療研究センターの調査結果
- 2026年1月13日に発表された調査(対象期間2024年4月~2025年3月、全国約1,200人の妊婦)では、接種率は11.6%(95%信頼区間: 9.8~13.3%)でした(国立成育医療研究センター)。
認知度の低さと費用負担が課題
- 「RSウイルスワクチンをよく知っている」と答えた妊婦は23.8%にとどまりました。また、定期接種化前は自費で約3万円かかるため、費用が主な阻害要因となっていました(メディコレWEB)。
2026年4月からの定期接種化の影響
- 2026年4月1日からアブリスボは定期接種(B類疾病)となり、原則自己負担なしで接種できるようになりました(厚生労働省)。
- これにより、接種率の大幅な上昇が期待されています。
メリット
- 赤ちゃんの重症RSV感染を約70%予防
- 2026年4月から公費負担で無料
- 妊娠後期でも安全に接種可能
- インフルエンザワクチンとの同時接種も可能
デメリット
- 接種時期が妊娠28~36週に限定
- 接種部位の痛みや倦怠感などの副作用
- 認知度が低く、まだ情報が不足
- 長期的なデータは限定的
定期接種化により、費用の壁が取り除かれたことが最大の変化である。
経過シグナル:RSウイルスワクチンの歩み
- 2024年4月~2025年3月:国立成育医療研究センターによる妊婦接種率調査を実施。
- 2026年1月13日:調査結果公表。接種率11.6%と判明。
- 2026年2月3日:毎日新聞など主要メディアが報道。
- 2026年4月1日:定期接種(B類疾病)に移行、公費負担スタート。
- 毎年11月~3月:RSウイルス流行シーズン。
この流れで見えてくるのは、制度が先に動き、認知が追いついていない現実。定期接種化が接種率をどこまで押し上げるかが次の注目点。
確認された事実と不明な点
確認された事実
- 接種率11.6%(国立成育医療研究センター)
- 2026年4月から定期接種(厚生労働省)
- 妊娠28~36週の接種が推奨(メディコレWEB)
- アブリスボの重症予防効果約70%(丹野内科)
不明な点
- 定期接種化後の接種率の変化
- 長期的な抗体持続期間
- 新たな変異株に対する有効性
- 自治体ごとの費用負担の詳細
「接種率が11.6%にとどまった。認知度向上と費用軽減が急務」
— 国立成育医療研究センター 研究代表者 RSウイルスワクチン「アブリスボ」の接種率は11.6%で、詳細は2026年妊婦RSウイルスワクチン接種率で確認できます。
「定期接種化により、すべての妊婦が公平にアクセスできる環境を整える」
— 厚生労働省担当者
数字が語るのは、「制度はできたが、まだ届いていない」というギャップ。2026年4月からの定期接種化は、このギャップを埋める最大のチャンス。妊婦自身が情報を得て、医師と相談しながら判断する時期に来ている。日本の妊婦とその家族にとって、選択肢は明確になった。打つか打たないかではなく、いつ打つか。
よくある質問
RSウイルスワクチンは妊婦に安全ですか?
MATISSE試験を含む複数の臨床試験で安全性が確認されており、重篤な副反応は極めて稀です。定期接種として承認されていることからも、安全性は高いと評価されています。
アブリスボの費用はいくらですか?
2026年4月から定期接種(B類疾病)となり、原則自己負担なしで接種可能です。自治体によっては一部負担がある場合もあるため、お住まいの市区町村にご確認ください。
RSウイルスワクチンと抗体製剤(シナジス)はどう違いますか?
ワクチンは母体に抗体を作らせて胎盤移行する「能動免疫」で、抗体製剤(パリビズマブ)は直接抗体を投与する「受動免疫」です。ワクチンは広く妊婦全体が対象ですが、シナジスは早産児などハイリスク児に限定されます。
妊娠中にRSウイルスワクチンを打たなくてもいい選択肢は?
打たない選択肢もありますが、生まれる赤ちゃんにRSウイルス感染のリスクが残ります。特に冬生まれの赤ちゃんは流行期に重なるため、接種を推奨します。
夫やパートナーもRSウイルスワクチンを打つべきですか?
現時点では成人への定期接種は推奨されていません。ただし、家族全体で感染予防に努めることは大切です。
RSウイルスワクチン接種後の注意点を教えてください
接種後15~30分の経過観察が推奨されます。注射部位の痛みや軽度の発熱がまれにありますが、通常は自然に改善します。
他に妊婦が打つべきワクチンはありますか?
インフルエンザワクチン(不活化)、Tdap(百日咳・ジフテリア・破傷風)ワクチンが一般的に推奨されています。医師と相談して計画的に接種しましょう。
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